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創造性と気質について

遺伝的気質に関連する創造性と才能について、知り得ていることを書く。


一般的に天才とされる高IQについて。

IQが高い人は、概念形成能力が高く、すべてにおいて論理的整合性がとれている。概念的な思考の速度が速いので、反証性の検討が速い。結果として扱える情報量が多く、論理的で感情的にも整合性のとれる考えで解釈を行う。

ただ、大した話じゃなくても(論理的な整合性のない話でも)、論理的に筋道の通った解釈を探してしまう癖が見られる(類推して分かった振りをしなければならない機会が少ない為)。IQが20違うと会話が噛み合わないことがあり、平均IQの人との調整にストレスを感じる。少数派であるために高IQで恵まれていると感じることは案外少ない、とのこと。


芸術性の側面からの才能について。

芸術的IQ(才能)が高い人は、物事を抽象的なイメージとして捉え表現する能力を持っている。抽象化にかけるエネルギーが強く、それでいて本人のなかで統合性がとれている。

ただ、感性に周囲の人がついていけないと(抽象化されたことを感じとることができないと)変わり者扱いを受ける。本質的な部分を分かられる人が少ないために、信頼できる人の選別がシビアになる。


芸術性に関わる人には、頑固な気質の人が多いように思う。

頑固なことは一見ネガティブだが、段取りの細かさは成功体験に根差しており、納得のいくクオリティを追究するために生じてくる。


芸術的才能と精神障害との関連。

芸術作品を作る際に、無意識の深いレベルに(不随意的に)アクセスしやすい傾向がある人(統合失調症傾向)。創造されたものは人類に普遍的に深い心像を持ち、神話などの創造力とも親和性がある。無から有を生み出す。

ただ、無意識のレベルが深いために個人的な不安感による幻覚が現実のものと感じられたり、実際に知覚領域が連動して見えたり聞こえたりするような危険に踏み込んでいく場合もある。


多動傾向のある人。無意識の浅い領域に(不随意的に)アクセスしやすい。移り変わる興味の幅広さと、多領域を連関させた創造性を発揮する。そういった人は、選択肢や関心領域が限定された際に集中力(過集中)を生み出す。有から有を生み出していく創造性。

勿論、注意の焦点化の機構が機能しないことや、関心領域の思考が圧倒することで、実生活上で種々の問題が生じてくることもある。


局所的に脳血流が多いことがあり、ずば抜けた計算力の高さや、イメージ記憶能力による精密な再現を得意とする人(アスペルガー傾向やサヴァンなど)。一部の人には数字を(イデアのように)美しいと感じる感性がある。

勿論、規律的な理解だけで物事を理解するように限定されてきたり、刺激の抑制が効きにくいことがあると、種々の問題が生じてくる。


共感覚者。多領域の知覚連動(共感覚)が実際にあり、感覚的な美しさと合わせて独自の芸術性を発揮する人。

自分の感覚を他者と共有することはできないので(同じ共感覚を持つ人は一人としていない)、感覚という確かなもの(クオリア)に執着しやすい傾向がある。


補足で芸術性とは直接関連しないが、仕事などで有利なデザインを考えるのに有効な気質。

サイコパス(精神病質)傾向のある人。恐怖と驚愕反射が弱く、自尊心が高い。ミラーニューロンのオンオフを切り替えることで、功利主義的な発想を考える。また、他者操作的な発想を考え出す力も強い。

恐怖、不安傾向が強く、道徳社会化が発達した人。こちらは思いやりがある社会デザインを考える才能がある。不安傾向が高い方が、安心を得るために計画能力を身につける。

不安が強い一方で必要に迫られる基準の高さがある人(強迫傾向)。その人に強い意志がある場合は、周囲が不安に思うより先に自分で手を打ち、抜けのなさ、セキュリティ意識の高いデザインを考える才能がある。


才能は何もないところに生まれる訳でない。

一見して良き才能とされていることにも弊害はある。才能の裏の本人の苦悩は見落とされやすく、同時に、見えない努力によって才能を掴んでいることもある。

才能は無闇に羨むものではない、と思う。