思考法について

箸休めに、自分が使っていた思考法について思い浮かぶものを考える。


演繹法

前提から結論を論理的に導き出す(構築する)。論理学の範疇。前提の正しい設定が困難なのと数学的思考能力が求められる。正しければ数学的に予測ができる。


帰納法

より集めた事象と事実から論理性を抽出する。反証可能性の検討による科学的思考。普遍的な法則で現象を説明する。


類推(analogy)

事象と類似性のある事象を関連づけて説明する。必ずしも論理的でないのが特徴。現在を分かりやすく説明するには比類なき方法。


批判的思考。

上記3つの思考法で批判点を洗い出し、理想といえるものを彫り出す思考法。


弁証法

物事を対置させて議論し、共通項からより高次な概念を抽出する方法。ある意味アサーション。「答えは真ん中にある」ともいえる。


全受容。

起きている事象をあるがままに理解し、肯定する。裏の論理性と限界そのものも受容する。過去に纏わる感情の受容をする。概念的操作もしてみると過去の可能性の理解にも使える。


意味(meaning)。

全体の布置から未来を予測する。可能性と展望を見る。ついでに象徴と元型による見立ても。


イデア(芸術)的思考。

本質を見抜いて因果律を創造する。発展的なものを作り出す。「気付き」に注目すれば新しいものが設計できる。


確率論。

演繹法帰納法を組み合わせて合理的な確率で選択肢を絞っていく。個別性の検討、功利主義に繋がっていく思考でもある。


損得勘定

贔屓とか好意とか打算とか考えるときに使う。苦手。


同一性。

自己同一性から立場や経験や人間的主張を考える。「自分」という個別性を尊重して決定する。


抽象的思考。

高次概念や概念的感覚を組み合わせて検討する。高IQの人と話すときはこれをやらないと間に合わないのが辛い。要するに自分の頭は悪い。


あとは、イメージ(映像)を浮かべながら思考するのも苦手。これは秩序ある把握と記憶には有効らしい。


全部の思考法を一遍にできる頭があれば、どれ程良かっただろうか。

自分が生きてるうちは、足りない頭でも哲学して生きたい。

いつか自分が納得できる思考法と出逢えればいいな、と思う。