じゃんけんについて

久々に記事を書こうと思う。

 

じゃんけんについて知り得ていることを書く。相変わらずめんどくさいことを考えているので、苦手な人は読んではいけない。

じゃんけんは一見、ランダムに手を選んでいるように見えて、意識しない見通しによって影響を受けている。

 

1.じゃんけんの手と性格傾向

グーは最も握る力を入れる手であり、頑なな性格の人や緊張感がある人が選びやすいとされている。

パーは最もオープンな手である為、勝ちに対してまっすぐな人や、おおらかな性格の人が選びやすいとされている。

チョキは解剖学的に最も出しづらい手であり、勝ちに対してひねくれた人や、クレバーな性格傾向の人が出しやすいとされている。

前の手との比較や見通しから、じゃんけんには戦略性が生まれてくる。要は、前の手と同じ手か強い手を出すか、前の手より弱い手を出すかということ。じゃんけんに関する論文によれば、相手の手よりも自分の出した手の方を気にすることが多いとされている。

最初はグーの場合、前の手よりも強い手を出す場合はパーを選ぶ。これは勝ちたい気持ちが高まっているときや、勝ちに対してまっすぐな性格傾向の人が選びやすい。対して、前の手よりも弱い手を出す場合はチョキを選ぶ。試合に負けて勝負に勝つことを好む人や、場合によっては気持ちが負けになってもいいと考えている人が出しやすい。最後に、前と同じグーを出す人は自分の手を変えたくない頑固な人や、緊張や挑発を受けて様子見、もしくは影響を受けたくないと感じている人が選びやすい。

 

2.強い手戦略と弱い手戦略

基本的に、勝ちたいと思える場面設定の場合、殆どの人は最初はグーの後パーを出す(前の手より強い手戦略)。確率で言えば、こちらは最初はグーの後はグーを出すと高確率で負け、チョキを出すと高確率で勝ちやすい条件となっている。しかし、じゃんけんをする意図に納得できないなど、相手がひねた選択肢を取りそうな場面では、相手はグーかチョキを出しやすくなるので、その場合こちらは最初はグーのあと前の手と同じグーを出すのが無難な選択肢となる。基本的には、相手の出方が読めない場合は協調的(あいこの確率が高いもの)を取った方が良い。

さて、相手と戦略が協調してあいこになった場合は、殆どの人は前自分が出した戦略を変えたくない傾向が働く。従って、最初はグー➡パー➡チョキ(前の手より強い手戦略)か、最初はグー➡チョキ➡パー(前の手より弱い手戦略)と変化するパターンが多い。

従って、こちらは最初はグー(基準)➡パー(強)➡グー(弱)と戦略を変化させるか、最初はグー➡チョキ➡チョキと戦略をスイッチさせれば勝つことができる。

最も、統計的にはどの手も出現頻度は変わらないとされており、何回もじゃんけんを繰り返した場合はこの限りではない。

 

じゃんけんは就学前の子どもでさえできる簡単な勝負だが、自己選択、決定された結果を引き受けるという時間的な要素がある。また、最初はグーによって、実は戦略性とそれにまつわる心構えの反映があるので、結果を受け入れる心の準備、納得感が生じやすい不思議な構造となっている。

 

まったくのランダムとされている選択肢にも、過去の手の影響は受けている。しかし、一つの選択や、一つの戦略は、もっと言えば一つの人生は、自分で決めて、選んで進んでいくことができる。

 

最近は幸せになりたいと生まれて初めて思うようになった。言葉にできない思いとともに、生きていきたいと思う。